白洲信哉 SHIRASU SHINYA OFFICIAL WEBSITE


平成22年7月28日(水)

 白洲旧蔵女神像
 

 大相撲横綱白鵬が見事に優勝した。嬉し涙の意味が「賜杯がなくてさびしくて…」というものだった。かれは日本人ではないが、誰より日本人の心をもって、われわれの伝統文化を支えてくれている。連勝記録が樹立したら、陛下から直接賜ってもらいたいものだ。あの涙は本物。

 異民族に対する偏見をもつことがままあるけど、白鵬をみているとわが国はアジア民族の吹き溜まりにあるんだと改めて感じる。中世民俗学の網野さんが「日本海を大きな内海」と大陸からみた視点で地図を逆さまにされていたが、国とか民族とか関係なく、船団が縦横無尽にいきかう海洋国家だったのだ。鎖国、が続いているわけではないが、閉鎖的な国の体質はあまりかわっていないような気がする。

 MIHO MUSEUMの金子さんから、陣中見舞いの電話をもらった。僕が秋からの展覧会で頭に来ている頃と思ったらしい。確かにその通りで、いいときもあれば、信じられないことがおこる。かれとは二度、展覧会を企画しているが、モノをどうみせるか?図録は、ポスターは?と暑い夏を過ごした。今回は仕事でないのがすこし寂しいが、三回目となる新潮社の金川さんに児玉さんは「今年夏休みはない」と公言している。

 その展覧会の出品作品の撮影で、群馬と栃木県に行ってきた。ひとつは安田画伯旧蔵神像の残欠、ひとつは白洲旧蔵の女神像。どちらもうぶな美しさがあり、信仰の対象であったように思う。金子さんもみたら興奮しただろう。写真は旧知の野中さんが撮影した。だんだんといいものができるような気がしてきた。





平成22年7月26日(月)
週刊ポストに《白洲信哉 ニッポンの神仏 連載第28回 〜円空が訪れた荒ぶる山・駒ヶ岳〜》と《古都逍遥 庭園に遊ぶ》が掲載されました。





平成22年7月23日(金)

 屋久杉に当たる
 太陽の光

 暦の上では大暑。ほんとうに大暑だ。

 家中のブラインドを昼間からしめ、太陽を遮断して仕事をしている。不健康にみえるけど、外を歩くほうがよくないんじゃないかと思う。 ロンドンから友人の昭夫が来たので、久しぶりにBAR無垢の渡辺さんを交え夕方から飲む。無垢さんともかれこれ何年の付き合いになろうか。いい時も悪い時も、酔った時もうるさいときも、お互いいろいろありいまに至っている。本音で付き合えるというのが嬉しい。

 いま彼に、僕の祖父が京都のお茶屋さんに送った樽を預かって貰っている。何年か前に折角なので「再生してみましょうよ」ということになって、僕が京都から借りてきて、なんどかボトルリングした。そのラベルを昭夫がつくっている。樽はいつもウイスキーがはいっていないと痛むそうで、再生するときは一度ばらし削って使えるようにした。

 しばらくしていないので、秋にやりましょう、ということになっている。何をいれるか?ラベルをどうするか?ものづくりというのは本当に楽しいものだ。来年には仕上がったボトルを、お茶屋さんへ持って行って女将さんに手を合わせようと思っている。


 茂木さんが盛んにすすめるから、MACというものを買った。果たしてこれを動かせることができるであろうか?





平成22年7月20日(火)
週刊ポストに《白洲信哉 ニッポンの神仏 連載第27回 〜厳寒の地で微笑む円空仏〜》が掲載されました。





平成22年7月17日(土)

 ある日
 鎌倉の空

 梅雨明けですね。しばらくは冷房に籠もっていよう。ちょうど?仕事もたくさんある。富士山の麓に行ってきたけど、一度も顔出さず残念。最近は中国のかたとか、富士山人気だそうだ。かれらはどんなふうに富士をみているのか?明治維新の政策で、修験道が廃止され富士修験はなくなったが、富士登山は人気がある。「山に籠もり感得し、なにかを産み出す」。修験の根本は現代に通じるものだと思う。一日登山では、なにも「産む」ことはできない。

 今日の茂木さんのブログに「明治からの脱藩」とある。先の修験に代表される神仏分離の政策は、明治からはじまる近代国家体制にある一定の成果があった。戦後、「信仰の自由」は認められたというけど、明治から脱却はしていないと思う。

 神社では伊勢が一番のように扱われ、明治のときまで御所にあった天皇家歴代のご位牌や念持仏も、天皇家の御寺である泉涌寺に預けられたままである。仏教が伝来し、長い間神様と仏様が同居していた日本。明治の政策で、神宮寺や仏像は破壊され、各地にある神宮が建立された。だが、さまざまなことが多様化している現代に、ある意味一神教化した体制はそぐわないのである。

 茂木さんの東大もしかり。わが国の象徴である家が、先祖供養を放棄しているかのような現状もしかり。とくに考えもせずに、ひいてあるレールの上を歩いているだけのように思う。

 国の方針を決める政府に立法府。ねじれ というのは今までのレールからでる発想だ。言論の府なのだから、議論を尽くし法律をつくればいいんだが、官僚がひいたレールに、ただ投票するだけの議会だったということだ。大体、いまを大変な状況 といいながら夏国会は開かれないんだから、お気楽な人たちだ。国会会期なんてなくして、通年国会にしたらいいんです。

 近代から脱却するには、江戸時代がそうであったように、地方にお金と教育をはじめとする権限をかえすことだ。政府のやることは外交と安全保障など大きな方針だけでいいし、まずは天皇家に京都へおかえりになって頂きたいと真面目に思う。





平成22年7月12日(月)
週刊ポストに《白洲信哉 ニッポンの神仏 連載第26回 〜謎多き「丹波の正倉院」〜》が掲載されました。





平成22年7月7日(水)
 政権交代から1年弱。こんなに盛り上がらない選挙も珍しい。だいたい政党が多過ぎるし、言ってることはたいして違いはない。参議院というものがいらないんじゃないかな。政権与党というのは、多数をとって政策を実行することなのに、税制について話し合うのだそうだ。これでは責任放棄じゃないか。税金と言うもっとも国の根幹について、責任をもってやるつもりがないのだから開いた口がふさがらない。

 相撲の件も残念だ。とくに琴光喜がかわいそうだね。八百長相撲だってもとは「人情」から生まれてくるものでしょう。暴力団との付き合いがあるとかないとか、ないのならやめる必要があるのかな。金額は大きいけど身内の賭けごとでしょう。貴乃花の言っていること、やり直せるチャンスという「人情」があってもいいと思う。だいだい裁いている人、あのかたは土建屋と談合している人でしょう。人の人生を裁くなんて大変なこと、少なくても笑いながらやるもんじゃない。土俵は神聖な場所なのだから、それに相応しい人がやるべきである。

 七夕だ。だからと言って何をするわけではないのでが、夜空は見上げようと思う。





平成22年7月5日(月)
週刊ポストに《白洲信哉 ニッポンの神仏 連載第25回 〜長く秘仏として鎮座した金色像〜》が掲載されました。





平成22年7月1日(木)

 一刀岩
 

 あっという間に半年過ぎた。薬師寺の村上執事長からの命令で大垣に講演に行く。「躾を考える会」というすごい名前の会だった。今年は岐阜県に縁があるみたいで、取材に行ったり講演も2度目。いや、あれも去年のことだったか?

 もどって「白洲展」打ち合わせ。日曜は横浜のそごう美術館で開かれている尾久さんの展覧会に呼ばれてかれと話す。何年ぶりかだったけど、モノが好きなもの同士に年齢の差はなく、言葉は無用な世界だと確認する。それにしてもあれだけよく蒐集したと感心する。僕にはあのような情熱はない。かれがいなくなった民芸館の今後が心配である。

 いろいろ腹が立つこともあり、古都逍遥の撮影地吉野へ車を飛ばして行く。東京から吉野へは京都と同距離の500キロ。休まず飛ばしたら気分がよかった。晩は吉野の宿でサッカーの応援、蔵王権現は願いを聞いてはくださらなかった!ゲストは女優の羽田美智子さん、今月末のポストに登場します。お楽しみに。

 あ、そうだ。瀬津勲に誘われて千宗屋若と久しぶりに会った。コヒキノカイ、あれからずっと心待ちにしております!!!!





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