白洲信哉 SHIRASU SHINYA OFFICIAL WEBSITE


平成21年5月31日(日)



 梅雨のはしりのような天気である。茂木さんの日記をみると「杉本展」に行かれたようだ。また会って話す楽しみが増えた。共有していることは大事なことだと思う。

 北朝鮮が暴走している。いつものことか、という感じもするが、最近の政府高官及び一部のかたがたから「先制攻撃もじさず」という発言はあきれるばかりだ。先般やめた防衛省の幹部と一緒に、政党を立ち上げ主張がはっきりさせるべきである。これほど国民の生命財産を危険にされる発言はない。

 そんなに戦争がしたいのなら、拉致被害者のことを本当に親身になって考えるなら、有志で奪還に及ぶべきであろう。そんな根性も金玉もすわっていない連中、塹壕にかくれて言っているだけではないか。

 「戦争放棄」。この思想は尊いばかりでなく、戦後、身についた世界に誇れる思想である。「和をもって尊しとなす」、今から輝くばかりの憲法である。この前のイラクへの攻撃、あの先制攻撃も、今となってはまったく根拠のない情報による戦争の開始だった。自爆をつきすすむ国へなぜ口実を与えるようなことをするのかね。

 我々はすぐ忘れてしまうけど、侵略されたほうはまだ記憶の奥底にあるし、基本的には朝鮮半島における二国の国内問題。それが冷戦をはさんで不幸な結果が続いているんだと思う。本当に侵略を受けたり、被害をこうむったとき 日米と世界が一致結束する政治状況こそ肝要なのではないか。我々民族はいかなる理由があろうとも、二度と他国に先制攻撃をするべきではない。

 これから輪島の赤木さんの取材に行きます。冒頭の写真は我が家の玄関にある氏の作品です。まだお会いしていないので楽しみである。これはポストを楽しみにしていてください。

 先週はよく飲んだ。金曜日中島さん、萩原さん、桝谷さん、そして本家の白須さん 楽しい晩を有難うございました。いずれまたお目にかかれるのを楽しみにしています。




平成21年5月29日(金)

 杉本博史展

 週刊ポスト古都逍遥の撮影で京都へ行く。時間の余裕があったので、大阪国際美術館の「杉本博史展」を見に行く。先般金沢21世紀美術館で同展を楽しんだのだが、ロンドンギャラリーの田島さんが「また違うよ」との推薦もあって再び拝見。そして感動と会場やライトのあてかたでこんなに違うものかと考えさせられた。「虫入りの琥珀」「明恵 断簡」「春日曼荼羅」「父尉古面」「近江日吉社古面」「百万塔の経」などあげたら切がない。なんども見たはずの祖母旧蔵の十一面観音さまの足指がなんなに綺麗だったかとか、女神像の細かな彩色、レンブラントの細い線。見るというのは本当に難しい。閉館まで堪能した。

 翌日は霊鑑堂、毘沙門堂 田中優子さんとはじめてゆっくりお話する。教授なのでもっと怖い人だと思っていた。お寺は有名ではないが穴場的な感じ 春や紅葉のときのまた行きたいと思う。

 もどって細川展に行き殿さんと久しぶりにお話しする。土曜まで日本橋壺中虚で個展が開催中です。進化した楽、いまは油絵に夢中だそうだ。いやいや恐れ入ります。

 明日は週刊ポストの中島さんの誕生日だそうだ。男五人でイタリアンにお祝いする。どうなることやら・・・・・。そうそうワンナイトの新本も同じく誕生日だという。恐ろしい日である。


 霊鑑寺




平成21年5月25日(月)
週刊ポストに、“白洲信哉 続ニッポンの流儀 第20回 〜山葵〜”が掲載されました。





平成21年5月24日(日)

 ロスコ 黒

 雨だった。朝から原稿もまったくダメだ。こんな日は思いつきで出掛けるに限る。

 日本橋古美術店、浦上蒼穹堂の三十周年記念に行く。立原正秋氏の李朝白磁壷を久方ぶりに拝見する。ゆったりとした、そしてこんなに大きな白磁をひいた職人はスゴイな。蒼穹堂の名付け親は先生で、そのときにご主人が売ったものである。もののめぐり合わせは真摯にものと付き合い、骨董商との長年の産物である。こんな白磁はもうないだろう。

 もう一つ、案内状にあった白磁の提灯壷を出してもらう。とってもよかったが、もう行き先は決まっていた。「よかった」と思った反面・・・・。ものは出会いである。あと一つ 絵粉引の徳利・・・ではなくて篇壷だった。大きくてよかった。一回り小さかったら史上最高の粉引きだ。なんだか変な記念展で、廣田さんがあきらめたら欲しい小壷だけツバつけて帰った。

 川村美術館のマーク・ロスコ展に行く。最初は印象派とかつまらんもの、というか趣旨でないものをみせられ最後の部屋にそれがあった。赤と黒。これは根来だな。あの年数がたってはげた味わいを彼がみたんだろう。ほんとにいい。図録を開くと二年前のオークションの画が87億だった。ばかみたい。

 いつも思うがものの評価というものと、投機的なものものとは違うものだ。お金は評価だが欧米のやりかたはただ単に金だけである。日本の骨董商は自分のつけた値段に責任を持ち、それで信用を得て商いをする。100万で買ったものは100万で引取るのである。

 しかし、根来はいい。それと交わるロスコもいい。シーグラムもいいけど黒色一色の部屋は格別だった。あれは日本の漆だ。こっちは年数の経過とかなくてもいい味わいだ。あれを光背に見立てて小さな仏を配したらいいんじゃないかな。いろいろ駆け巡った一日だった。来月はじめまでテートの味わいが満喫できる展覧へ是非行ってください。

 帰りに国立歴史民族博物館へ。一日過ごせる美術館だ。次は時間をつくって来よう。




平成21年5月21日(木)

 茂木健一郎さん。

 昨日は茂木健一郎さんとたくさん話す。まずは公共放送のデシタルラジオの収録。ラジオに画像が備わるという不思議なものだ。番組になったか心配だが仕方ない。

 その足で我が三宿に移動し対談した。鯛、鱧、蛍烏賊のシャブシャブ。骨切りを初めて挑戦した。それを告げた茂木さんは恐れおののく。いろんなことがあり、言えることはココゾに我が身を捨てる覚悟があるかということに尽きる。仲がいいとかそんな範疇ではないことだ。そんなことが互いに改めて確認できたような気がした。ますます精進だ。


 スタジオで。


 わずかな移動時間を
 大切に。




平成21年5月18日(月)
週刊ポストに、“白洲信哉 続ニッポンの流儀 第19回 〜上げ馬神事〜”が掲載されました。





平成21年5月16日(土)

 城山稲荷神社から
 ご神体を先導する鬼

 松江のホーランエンヤという十二年に一度の日本三大船神事を見に行った。一言で勇壮な祭典だった。詳しくはまたポストをご期待ください。中日祭り(二十日)還御祭り(二十四日)とあります。興味がある方はいいと思いますよ。来年はやらないですから!!!


 大橋川にて
 櫂伝馬踊り開始


 同じく大橋川


 踊り手は中高生
 うまい!


 船団は百隻を超える


 この橋から船団解除


 意宇川に入る


 いよいよ最後の櫂伝馬踊り


 踊りも衣装もみな違う


 半日踊り続け


 そろそろ終了


 ご神体到着


 神社にあった
 八蛇の大蛇?


 神の依り代
 それにしてもよく撮った
 400枚!


 阿太加夜神社


 オマケ
 櫂伝馬五隻と
 ご神体勢ぞろい


 写真が多くて
 御免なさい




平成21年5月14日(木)



 長良川の鵜飼を見学。詳しくは三週間後のポストをみてください。今晩は眠いので写真でご勘弁!鳥は生理的に苦手なんだが、鵜匠の小川さんのお話を伺って認識を改めた。奥が深い。こうしたものを続けている宮内庁もたいしたものだと思う。一昨日の薪能に勅旨としてくるかたも、同じく式部職だそうだ。


 鵜を可愛がる
 鵜匠の山下さん


 いよいよ始まり


 中腰で格闘する
 山下さん


 


 最後の総がかり


 出番を待つ鵜と岐阜城




平成21年5月12日(火)

 春日大社舞殿 翁

 有名な興福寺の薪能を見に行く。それに先立って春日大社の拝殿で奉納能があるので早起きして出向いた。一週間ほどまえにみた藤の花の盛りもすぎて、新緑もすっかり落ち着いていた。白砂に特設に設えた舞台は素敵で、翁は見た中でもとってもいいものだった。やっぱり芸能は神事であり、神への捧げものであることを改めて感じた。春日大社はよくお参りするけれど、散歩コースにも最適だ。今年は若草山から春日原生林を散策したが、都市の近くでこれほど植生豊かなところがあるだろうか?最近買った一眼レフが面白く、しばらくは手放せないことになりそうだ。

 夕方、興福寺に行く。特設の舞台はやっぱりよかった。こちらも場の力というものだろうか。残念だったのは演者である。狂言の茂山家がせめてもの救いだった。これは薪御能ではなく薪御能楽 でなくてはオカシイ。舞台も残念だったのは、ライトの当て方が強すぎたことだ。薪能なのであるから、もっと篝火を強調しなくては意味がないと思う。陰影礼賛は過去の言葉となってしまったようだ。これについてはまたポストで書くことにします。

 小沢氏がやっぱり辞めた。残念なことだ。いまもテレ朝の司会の人が「ゼネコンからお金をもらっていたんでしょう」と言っていたけど本当に駄目と思うなら献金も貰っているすべての議員が駄目だということだ。米国の大統領線は成り立たない。イメージだけでこれから先この国をどうするんだろう。簡単な言葉じゃなくて、しっかりした意見をいうべきである。これで官僚は万々歳だろう。これで無罪判決がでたらどうするんだろう?新聞も何も書かないが、同じことをしている自民党議員はどうなんだろう。こんな不公平なことで法治国家といえるんだろうか?政権交代 まだ今よりましなようにも思うけど、今度の党首が総理になる可能性があるのも事実である。岡田氏が有力らしいが・・・・。本当に嫌になってきた。棄権して海外でも行こうかな。


 


 興福寺 薪能


 




平成21年5月11日(月)
週刊ポストに、“白洲信哉 続ニッポンの流儀 第18回 〜立山連峰と蛍烏賊〜”が掲載されました。





平成21年5月10日(日)

 穂高神社 式年遷宮

 穂高神社の式年遷宮に参拝した。穂高神社は安曇野にあり、古来は海族であったという。滋賀県の琵琶湖にも安曇川があるけど、そこも渡来人の移り住んだ地である。海のない地だけど、生き延びるための知恵だったのか?この辺りの歴史に興味はつきない。祖母が出た地でもある。式年遷宮は伊勢神宮が有名だが、全国各地で行われている神事である。ここが日本のエネルギーの源泉なんじゃないかとしっかりした論理は今ないが思っている。知られているだけではなく、ひっそりとしているのが日本的なのである。大きな白い布で覆われた先には何かが存在していた。もう少し考えたいと思っている。月も綺麗だったし寅の日の寅の刻は、なにもかも澄み切っていた。

 明日は奈良の興福寺薪能に行く。鵜飼も楽しみだ。いつもながら日本は旅の宝庫である。ハワイに行く人の気が知れない!


 福森さん 初窯




平成21年5月5日(火)

 多度大社 上げ馬神事
 一番手花馬が上がった

 三重県の桑名に来た。蛤が有名なので、前から聞いていた店に行く。出汁でさっと湯がいたり、焼いたりといろんな方法で蛤だけを堪能した。さすがに言うだけのことはある。美味かった。今度はゆっくり来よう。多度大社の上げ馬神事見に行く。

 明日締め切りなので帰ってすぐ書かねば。雨が降ってきたので心配だ。今年は高速道路千円で大騒ぎだが、福井と三日に戻る出口で千円なのには、得した気分になった。が、果たしてこれでいいのかな?欧米のように原則無料を前提に、先の事を考えないと、結局税金なんだから。大層なこのシステムにも、天下り先が確保されている。いつまでこんなことを続けるのかな。どんな木にも寄生し生きる藤の花をみると、鎌足以来の伝統の息吹を感じざるを得ない。


 神児


 ここを駆け登る


 桑名の蛤




平成21年5月1日(金)
家庭画報に「生誕100年に向けて:祈り−白洲正子が見た日本人の信仰〜第三回」が掲載されました。





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