白洲信哉 SHIRASU SHINYA OFFICIAL WEBSITE


平成20年11月28日(金)
京都に行く。紅葉の盛りでどこも一杯だ。夕食後顔の広い坂本さんと祇園川口に。芸子さんか芸者になるある一時期、お歯黒を塗り髪も特別に結った姿になるという。興味があったので呼んで頂くことに。一種の儀式のようで首も稲妻模様にした特別な白粉が目に引く。京都に嫁いだ新妻さんも一時期お歯黒をぬっていたという。髪飾りもお歯黒も、そして白粉の模様もそれぞれ意味があり、やっぱり千年の都は凄いなと。編集の酒井さんとバー文久に。文久年間創業という花政という花屋さんが、自分の遊び場として作った場で、創業の年号をとって洒落た名前をつけた。酒井さんに見捨てられ主人の藤田さんと深酒。

翌日は中井美穂さんと対談。ハリウッド化粧品のダイスケのパーテイでお会いして以来だ。自然体というのがピッタリのかたである。泉涌寺さんのご好意で歴代天皇のご位牌をお参りさせて頂く。明治の神仏分離令は皇室も例外ではなかったことを実感する。明治維新で強力な国家建設を目指した政府は、国家的な一神教体制をひくために神道を中核にすえた。それまでお寺と神社はうまく役割分担し習合してきたのだが、一部のお寺は破壊されたり修験道や社家制度も禁止されられたのである。京都御所の御黒戸にあったこれからのご位牌は天皇の御寺であった泉涌寺に移された。仏教的なものは徹底して排除された。戦後、今のような体制に改められてのに未だご位牌も、そして歴代天皇の念持佛も戻ることはない。陛下は伊勢神宮をはじめとする神社は毎年お参りされているのに、ここには十年に一度お墓参りをさるのだという。神と仏が一緒に過ごした千年の歴史を顧みて、改めて日本人の宗教観をあるべき姿に戻すべきだと思う。菩提寺にお参りされないということはご先祖を疎かにすることに通じる。神仏習合。ほんとうにいい言葉である。



平成20年11月25日(火)
ダイナースクラブ会員誌 VALUES 2008年冬号に「食と器、見立ての愉しみ 第三回 〜茸〜」が掲載されました。





平成20年11月25日(火)
11月25日発売 講談社 セオリーに、インタビュー「かっこいい大人でいたい!」が掲載されました。





平成20年11月23日(日)
11月23日日曜日。 香取神宮の新嘗祭に行った。黒漆の社殿は神々しく近くにもいい社があって嬉しく思った。また、列島の隅々で一年の豊作に感謝している。素晴らしいことだ。晩に対談で茂木健一郎に会った。変わらずいい先輩である。ワシントンから戻ったばかりで疲れ気味だったが、「あんたとは裸で付き合える。」との言葉に共感する。ひと心地の後ブログの話になり、わけがわからんがなんだか共有するみたいだ。賢い人には最後まで教えられた晩になった!安藤さんら勝手いいましたがありがとうございました!



平成20年11月21日(金)
11月21日発売 週刊ポストに、“白洲信哉 ニッポンの流儀 第45回 〜酉の市〜”と
“古都逍遥 〜ゲスト・有森裕子さん〜”が掲載されました。





平成20年11月19日(水)
西国三十三箇所巡礼をはじめた。那智の滝はいつ見ても違う表情をする。あんな滝は他にはない。二番の紀伊三井寺、三番粉河寺、四番槇尾、五番葛井寺まで歩いた。移動は車だが参道は歩くことにしている。まだよくわからないが随分考えられた道行のように思った。観音信仰とひとことでいってもそれは無限なことだと思うし、点では不明なことが感じられたらいいなと思っている。金剛寺の屏風が見れなかったのは残念だが、ご開帳している寺もあるのでいい機会だと。歩いてみえてくるいことが今日もあった。明日も何か発見があるだろう。日本はつくづく広いと思う。槇尾寺山頂のうどん屋さんのお婆さんは毎日お寺まで歩いて来るのだという。今年八十才、病気もしたこともないという。毎日巡礼しているのだから当然かもしれないが、平凡なことを平凡に繰り返す。そんな難しいことはない。明日は京都だ。ようやく美味にありつけそうである。



平成20年11月17日(月)
11月17日発売 週刊ポストに、“白洲信哉 ニッポンの流儀 第44回 〜秋の食〜”が掲載されました。





平成20年11月12日(水)
今朝ダイナーズクラブ 会員誌シグネチャーが届いた。今年スコットランド、アイルランドを見聞した文章が掲載されている(2008年12月号・p.58〜68:ケルト〜“生命の水”の源流へ)。僕にとって大変印象深い取材になり、また様々な発見もあった。世界は多くの国に別れ、言語も多様だが、底辺では繋がっているように思っている。その一端を確認出来た旅でもあった。久しぶりに訪れたアイラ島もなんら変わりなく、シングルモルトの聖地に奥深く潜入した。何事も好きなものは数寄になり、どんどん沼地にはなっていくようである。昨晩も若いモルトを呑みすぎた。でも極めて新たに気付くこともある。酒飲みの言い訳かもしれないが・・・・





平成20年11月10日(月)
11月1日発売 週刊ポストに、“白洲信哉 ニッポンの流儀 第43回 〜七五三〜”が掲載されました。





平成20年11月7日(金)
立冬です。今日から冬でいよいよ上着が手放せなくなってきた。節気とは本当によく考えられていて便宜的に旧暦をいまの暦に当てはめているだけだが、そろそろ温暖化にあった暦をつくってもいいのかもしれない。 本日発売の「新潮」に茂木さんとの対談が掲載される。人間的にもまた考え方も(ときどき違うこともあるけれど)よく合う親友である。寒い日の晩に付録のCDを聞いて下さい。





平成20年11月5日(水)
愚息が文化祭振替休日だという。思い立って長野県黒姫高原に向かう。新そばを食べに行くためである。中央道はまだ紅葉には少し早かったが、登るにつれて徐々に色づいてきた。途中、小淵沢インターでおり白州蒸留所そばにある尾白川渓谷に寄り道。ここは何度かきたことがある白洲家の祖先の地である(詳細はダイナースクラブ会員誌シグネチャー2007年12月号で)。
駒ケ岳神社の脇を川へ降りていくと白砂がきらきら光る川岸に出る。白洲は文字通り白砂から出た名前で、ミネラル豊富な柔らかな水は美味かった。お墓参りに似た祖先との交流であった。
昼前、目的の「ふじおか」に着く。平日なのに満員だ。彼是二十年以上通った店で、とくに新そばのときはいい。薄っすらと緑色になった蕎麦がきとせいろを食す。主人は「なかなかいいそば粉がなくて」と申し訳なさそうに言うが、過去を振る帰っても仕方がないし、十二分に 日帰りでも食べに来る価値がある。残念だったのはドライバーだったので、鄙願を飲めずに帰ったことだ。だれかドライバーいないかな。蕎麦には日本酒が欠かせないと後悔した。帰路軽井沢に寄りレバーペーストを買う。大好物なんだが来る機会がないので十本買った。しばらく安心だ。



平成20年11月1日(土)
11月1日発売 週刊ポストに、“白洲信哉 ニッポンの流儀 第42回 〜紅葉〜”が掲載されました。





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